【ディスクの材質について】

[アウターローター] 

一般的なすべてのブレーキパッドに対応する、耐久性に優れたローター専用ステンレス鋼(SUS420)。
純正で採用されているステンレスより、わずかにカーボンの含有量を高めたSUS420(JIS規格、ドイツ製)。鋳鉄のフィーリングを持つステンレスと言われています。
Arashiディスクの特徴であるウェーブ形状とスリット孔は、表面積を増やすことによる放熱効果、軽量化、排水、パッド部のクリーニング効果があります。
板厚(厚さ)は、純正ディスクに準拠した熱容量を考慮した厚みになっています。※時々、お問い合わせをいただくのですが、ディスク表面に刻印されている「MIN.TH〇mm」は最低使用限度の厚みであり、新品時のディスク厚ではありません。

[インナーローター] 

高硬度/・軽量アルミニウム削り出し(超々ジュラルミン7075)。超々ジュラルミンは、アルミ合金の中でもトップクラスの強度を持つ材質の一つです。
以下は各素材のデータです。硬度はステンレスが一番ですが、比重となるとステンレスに比べて2倍以上の差があり、強度が欲しいができるだけ軽くしたい部分(インナーローター)に採用されています。

[硬度]

鋼材・・・60HB
アルミ・・・65HB
ジュラルミン・・・100HB
超ジュラルミン・・・120HB
超々ジュラルミン・・・160HB
ステンレス・・・180HB

[比重]

ステンレス・・・7.8g/cm3
超々ジュラルミン・・・2.80g/cm3

[フローティングピン] 

耐久性を重視した純正と同じステンレス製。純レース専用車両ではアルミ製が主流ですが、わずかな軽量化に比べて摩耗量の割合が大変大きいため、フローティングピンを頻繁に交換できないストリートやワインディング、一時的な走行会等の使用用途には向いていません。